組織のなかでマネジャーとしての役割を担うと、
得手不得手が様々な部下をまとめ業務を進めていくことになります。
仕事の覚えが早く期待をかけている部下もいれば、
なかには、「なぜこんなこともできないのか」と思ってしまうような部下もいるかもしれません。
プロジェクトを進めていくために立てた計画も必ずしもうまくいくとは限らず、
何かしらトラブルが起こったり、想定していたよりも時間がかかってしまったりと
その都度計画を立て直していくことが求められることもあるかと思います。
もしかしたら、計画がなかなかうまく進まない状況に対しては
どのように対処したらよいのか頭を悩ますところでしょう。
選択理論心理学をベースにしたマネジメント手法であるリードマネジメントの考え方では、
計画を立て直す際には、『部下が言い訳する機会を作らないこと』が大切であり、
そのポイントは、「うまくいかなかった『理由』を問題にしない」ことであると述べています。
計画を立て直していく段階で、「何を」「いつ」していくかというプロセスを具体化していく質問は
問題を改善に向わせるものですが、過去の問題に対して、「なぜ」しなかったのかというような理由を求める質問は言い訳を作るだけであまり良い結果を生み出すとは言えません。
人が言い訳をする理由、それはずばり【責任から逃れるため】です。
リードマネジメントでは、過去の問題に触れず、常に現在の問題に焦点をあて、
目標達成に効果的な行動を優先します。
実は言い訳をする人ほど、他者の言い訳に対して寛容な傾向があるため、
上司が言い訳をしない職場では、部下も自然と言い訳をしなくなっていきます。
職場から言い訳をなくし温かい人間関係のなかで目標を達成していくために、
まずは上司である自分から正々堂々と言い訳をなくしていくことが一番の近道といえるでしょう。
参照:『ビジネス選択理論能力検定2級・準1級テキスト』 P94-95
職場から“言い訳グセ”をなくす方法
2015/02/05
- 上質世界(クオリティ・ワールド)
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上質世界とは、それぞれの人間に固有な、基本的欲求を最も満たすイメージの世界である。このイメージの世界には、例えば大好きな食べ物や一緒にいたい人、成し遂げたい成果や成績、自分の趣味や欲しい物、大切にしている信条や哲学などが含まれる。