コラム Column

選択理論を探求する 家庭やビジネスなど、様々な分野での選択理論の活用を探ります

なぜいつもアイデアが浮かぶのは、ふとした時なのか

その他 2015/04/03

会社のデスクにかじりついて、新しい企画をずっと考えていたのに、

結局良いアイデアが浮かばず、あきらめて帰宅。

明日にしようと思っていたら、帰り道や入浴中、トイレに入ったときなど

気を抜いた時にふとアイデアが思い浮かんだ、なんて経験はないでしょうか?

 

一生懸命になって考えれば考えるほど出てこないアイデア。

しかし、一見なんでもないような時に、アイデアが思いつくことがあると思います。

選択理論心理学によると、人には求めるものが得られないときに

新しいアイデアを生み出す「創造性」を活用する能力が備わっているといわれています。

 

例えば、「いつでもどこでも音楽を聴きたい」という欲求を満たそうと

携帯音楽プレイヤーがうまれましたし、

「その日の疲れを次の日に持ち越したくない」という思いから入浴剤がうまれたりと、

この「創造性」の力が多くの偉大な発展を創り出してきました。

 

このように大きな発明でなくても、日常生活で創造性が働くこともあります。

例えば車両点検などで電車が止まってしまったときに

「どうやって会社にいこう」と別の道を考えるのも創造性の働きだといえます。

創造性とは、頭の中にある情報(記憶)を組み合わせて、最善の行動を創りだす働きです。

実は、この創造性は、意識的であれ無意識的であれ、どのようなときにも働いているのです。

ふとした時にもアイデアが思い浮かぶのは、作り出したいもの、欲しいものがあるときに、

この「創造性」が無意識のときにも働いているからなのです。

 

では、どうすればこの「創造性」をうまく活用し、

新しいアイデアを生み出すことができるのでしょうか?

そのポイントは、「何をしたいのかが明確であること」です。

言い換えると、自分の上質世界が明確でないと、

それを手に入れようとする「創造性」の力が働かず、

普段通りの行動を繰り返すだけで、新しいアイデアを生み出すことができないといえます。

  

こんな企画はどうか、あんな企画はどうかとあれこれ考え続ける取り組みが「創造性」を刺激し、

ふとした時に、「これだ!」と思えるアイデアが思い浮かぶ土台になっているのです。

 

参照:

『ビジネス選択理論能力検定 2級・準1級公式テキスト』 P47. 創造性

コラム一覧へ戻る

用語紹介

上級プラクティカム

選択理論の理解とリアリティセラピーの手法を学ぶ世界共通のトレーニングプログラムのうち、
集中中級講座を修了した方が参加できる講座です。
基礎プラクティカム(リンク)と同じように臨床演習が12時間、
間接スーパービジョンが18時間求められています。

一覧を見る