初めて部下が出来たとき、あなたはどのような気持ちだったでしょうか。
多少の不安はあっても、良い関係でいたい、
仕事で部下に自信や実力をつけさせてあげたいと思ったのではないでしょうか。
そして、自分の上司を見て、こういう部分は真似してみようとか、逆に不満足に思ったり、
理不尽に感じた部分は真似しないようにしようと色々と頭をひねってみた方もいるかもしれません。
しかし、日々忙しく仕事に追われる中で部下には成長してほしいと望んでいるものの、
ついつい“なんで言った通りに出来ないんだ!”と怒鳴ってしまったり、
自分でやった方が早いからと仕事を任せきれずにいるかもしれません。
そうこうしているうちに、部下とコミュニケーションをとろうと飲みに誘っても
誰もついてこないなんてことはあまり嬉しいものではありません。
どうすれば部下と円滑なコミュニケーションを取り、
連帯感のある良いチームを作ることが出来るのでしょうか。
部下を持つ多くの方々は、いつもこんな悩みに頭を抱えているといっても
過言ではないかもしれません。
選択理論心理学では、従来のマネジメント手法である「ボスマネジメント」と
選択理論をベースにしたマネジメント手法である「リードマネジメント」を比較しています。
そして、選択理論の提唱者であるウィリアム・グラッサー博士は
「クオリティースクール」という書籍の中にボスとリーダーの違いについて
述べた文章を引用しています。
・ボスは駆り立て、リーダーは導く
・ボスは権威に依存し、リーダーは協力を頼みとする
・ボスは「私」と言い、リーダーは「私たち」という
・ボスは恐れを引き出し、リーダーは確信を育む
・ボスは恨みを作り出し、リーダーは情熱を生み出す
・ボスは責め、リーダーは誤りを正す
・ボスは仕事を単純にし、リーダーは仕事を興味深いものにする
普段の仕事のなかで、自分の部下に対する態度はリーダーなのか、
それともボスになってしまっているのか。
「部下にとってあなたはどんな存在なのか」。
ふと立ち止まって考えてみたり、少し恥ずかしさもあるかもしれませんが、
実際に部下はどう感じているのか直接聞いてみても良いかもしれません。