仕事で成果を上げた時や、いつもより家事を頑張った時などは
気分は良いものですし、他人から褒められるとやはり嬉しいものです。
しかし、褒め言葉によってはあまり嬉しさを感じない言葉もあるでしょうし、
反対にこんな褒め言葉をかけられたら特別に嬉しいといったものもあることでしょう。
同じ状況でも、どんな言葉を投げかけるかによって嬉しさや反応も変わってくるものです。
選択理論心理学によると、人には5つの基本的欲求が備わっており、
その中のひとつに「力の欲求」というものがあります。
この「力の欲求」は、認められたい、勝ちたいといった欲求ですが、
さらに4つの要素に細分化されます。
「達成」:成し遂げたい、達成したい、責任を全うしたい、結果を残したい
「承認」:認められたい、評価されたい、賞賛されたい、必要とされたい
「貢献」:役に立ちたい、力を貸したい、貢献したい、価値を創造したい
「競争」:勝ちたい、負けたくない、人より上になりたい、一位になりたい
というものです。
人を褒める時には、相手はこの4つの要素のうち
「どこを押されたら一番嬉しいのか」というツボを意識して褒めることが重要です。
部下が良い仕事をした時、「承認」の要素が強い部下に対しては、
“○○さんの力がなかったら達成は難しかった!さすがだな”という言い方が嬉しいでしょうし、
「貢献」の要素が強い部下に対しては、
“今回うまくいったのは○○さんの貢献のおかげだよ!ありがとう”という
言葉をかけられるのが嬉しいでしょう。
子供や夫、部下や友達など、自分の周りの人は、
4つの要素のうちどこを押されるのが一番嬉しいのかを見極めて褒め言葉を投げかけてみると、
相手の反応が全然違ってくるのかもしれません。