「本音を話してもらえる関係づくり」リアリティセラピー研究会報告

リアリティセラピー研究会「本音を話してもらえる関係づくり」のページです。選択理論は結婚・恋愛、家庭、ビジネス、学校…あらゆる人間関係を良くするための心理学です。

本音を話してもらえる関係づくり

東京中央支部
リアリティセラピー研究会

初めて会った方とでも良好な信頼関係を築き、

お互いに心の中の本音を打ち明けるようになること。

 

それは仕事でも家庭でも交友関係でも、

とても重宝する力でしょう。

 

心を開くとはどういうことなのか、

受け入れてくれるコミュニケーションをいかに取るのか、

選択理論の観点からその秘訣を見てみましょう。

 

 

信頼できる関係性とは一体?

私たちはどんなときに他人のことを「信頼できる」と感じるのか。

様々な状況があると思いますが、

「純粋な気遣い」や「思いやり」を示してくれたときが

一般的ではないでしょうか。

 

身近にいるそんな存在を思い浮かべると、

「一緒にいたい」という感情が湧き上がってくると思います。

そんな存在になることができたら、

深い信頼関係を築くことに一歩近づけるかもしれません。

 

選択理論では、人は脳の中に「上質世界」と呼ばれる、

欲求を満たしてくれる人や物や価値観の

イメージの集合体があると提唱しています。

簡単に言うと、「好きなもの」の集まりです。

 

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▼上質世界とは?

https://www.choicetheory.jp/about/#tabBox2

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相手の上質世界に、自分自身の存在を入れてもらうことが、

信頼関係を築く上ではとても大切なことです。

 

そのためには、相手の上質世界にあるもの(興味関心があるもの)を知り、

それらの話題を共有することが一つの方法と言われていますが、

 

その前に、上質世界への扉を開けてもらう

スタートラインに立つ要素があります。

そのポイントを見てみましょう。

 

 

良好な信頼関係をつくるための4つのポイント

話を聞く姿勢を意識する

まず、話を聞く外見や発する言葉によって相手に与える印象は大きく違います。

・凝視にならないような視線や表情

・敵意ではなく受容を示す体の姿勢(腕を組まずに話を聞く)

・適度にうなずきや相づち

・話を聞いていることを伝えための復唱

これらのことをぜひ意識してみましょう。

 

自分をさらけ出す覚悟を持つ

信頼してもらうということは、お互いに深く知るということです。

もしかしたら傷つくこともあるかもしれません。

それでも、まず自分から心を開いて自分のことを話す覚悟を決めましょう。

私たちが自己開示した分だけ、相手も自分のことを話してくれる可能性が高まります。

 

裁かずに相手を観察する

「正しい」「間違っている」と一方的な評価をしてくる相手を

信頼しよう思う人はきっと少ないでしょう。

相手のしていることが自分の常識に反していても、

それは相手にとっての最善の選択だと受け止めることです。

人の数だけ価値観が存在します。

「その行動は間違っている!」と決めつけるのではなく、

「なぜその行動を取ったのだろうか?」という相手の価値観を観察してみましょう。

 

相手のことを信じる

信頼関係を築くのは一朝一夕でできることではありません。

一時的に拒絶するような態度を取られることもあるでしょう。

そんなときに、忍耐強く相手を信じることが大切です。

人は心の底では、他人との良好な関係性を求めています。

その相手の根底にある思いを信じて、関わり続けることです。

 

 

外してはいけない大前提

そして何よりも重要なことがあります。

 

それは、どれだけ頑張ったとしても、

信頼してくれるかどうかは相手の選択だということです。

 

つまり、信頼してくれるかどうかを、

私たちは決してコントロールはできないということです。

 

「こんなに尽くしているのになんで心を開いてくれないんだ!」

そう思うこともあるかもしれません。

 

しかし、コントロールできないことに焦点をあてても、

物事はいい方向には向かっていきません。

 

私たちにコントロールできるのは、

私たちの関わりのスタンスや言動だけです。

 

コントロールできることに焦点を当て続け、

信頼たる人物になる行動を実践し、

よりよくなるための改善をし続けた先に、

 

きっと、深い信頼関係を築く生き方が手に入ることでしょう。

 

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【参考文献】

「グラッサー博士の選択理論 – 幸せな人間関係を築くために」

https://shop.achievement.co.jp/products/detail.php?product_id=92

 

「リアリティ・セラピーの理論と実践」

https://shop.achievement.co.jp/products/detail.php?product_id=479

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用語紹介

責任

ウィリアム・グラッサーは選択理論において、
「他人の欲求充足を妨げずに、自分の欲求を充足すること」
と責任の概念を定義している。

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