クオリティ・スクール
クオリティ・スクール(グラッサー・クオリティ・スクール。GQS)とは、ウィリアム・グラッサーの提唱する選択理論をベースにした学校である。「7つの致命的習慣」は排除され、教師と生徒が友好関係で結ばれ、生徒達が上質な学習成果を手にするためにエネルギーを注げるような学校のシステムがとられている。それゆえ、教師・生徒・保護者のすべてが選択理論を学んで生活に活かしていることが求められる。
例えば、授業運営の重要な取組みの一つとして、共同学習(Cooperative Learning)が実践されている。共同学習では、個人の学習の成果がグループの課題達成に最大限の効果を及ぼすように構成されており(積極的相互依存)、自己価値とグループの協力を向上させるようになっている。
世界で初めてクオリティ・スクールに認定されたアメリカ・ミシガン州の公立小学校ハンティントンウッズ校では、競争ではなく協調で最高の学習が得られるという理念のもと、教師も生徒も共に基本的欲求を満たせる楽しい学校作りがなされている。学力の面でも質の高い取り組みがなされ、生徒たちの成績は州の平均を上回った。
更新日: 2014年12月13日