ベンチューラ校
ベンチューラ校とは、カリフォルニア州の教護施設に設置された学校で、1956年にグラッサー博士が精神科医として学校に関わった最初の学校である。女性対象で、15~19歳の問題を起こした生徒が入れられていた。精神科医の研修では「少女の非行の原因は家庭の貧困にある」と説明されていたが、彼女たちの意見では、「最大の原因は学校での落第にある」とのことだった。実際に彼女たちは勉強に取り組む能力には問題がなかった。取得した単位以外は何も記録しないことで落第をなくし、個人的な注目を与えることで、彼女たちがやる気を取り戻した。グラッサー博士のベンチューラ校での取り組みは、1969年出版の「落伍者なき学校」のベースになっている。
更新日: 2014年12月13日